<書籍を知る>『大学研究の六十年 』寺崎昌男

高等教育研究のパイオニアとして新たな領域を切り開いた寺崎先生の自伝的本。

高等教育研究の歴史=寺崎先生の歴史。

1つの学問分野を開拓し確立した寺崎先生の業績に改めて尊敬の念を抱くと共に、先生から直接講義いただけたことがどれだけ光栄なことだったかを改めて噛み締めている

・私にとって立教大学文学部の就任期間は学生の存在そのものを尊重し学生が提起している問題に正面から逃げることなく答える、という姿勢を学ばされた期間だった。言いかえればあの五年間は、その後二三年間続く大学教師生活にとって無上の入門期であったp102