<書籍を知る>『大学職員のグランドデザイン―人口減少、AIの時代を生き抜く大学職員』上杉 道世

大学改革の必要性とそれに伴う職員の育成について語られている。すごく真っ当なこの意見を目の前にある大学の改革、職員育成に実質的に落とし込んでいくことがとても重要であり難しいのも大学の特徴

・社会の変化に対応する大学の変化を改革と呼ぶとすれば、社会の変化は終わらない、むしろ加速するのだから、大学の変化を求める大学改革は終わらない。p238


・若いうちは早めの異動で様々な業務を経験して本人も組織も適性を見極めて、ある時期に私はこの業務を専門として生かしていくのが良いと判断してそのように進むという方式p261

<書籍を知る>『編集思考 』佐々木紀彦

全ての知識が浅いことがコンプレックスではあったがこの本を読んで救われた
とはいえ、著者の佐々木さんは「編集」の専門家であるので、何かを極めることはやはり必要・・・

・編集者とはとくに何の専門性もない人間です。あらゆる分野に好奇心を抱く、多動な存在。要は、単なる”つなぎ屋”です。編集者は、あらゆる分野に首を突っ込みますが、素人だからこそ、いろんな人や事業をフラットに見ることができます。先入観やしがらみから自由になりやすいのです(「私には専門性がない」という悩みは、編集思考を身につける上で不要)p51

<書籍を知る>『オタク経済圏創世記 』中山淳雄

エンタメ業界を目指す就活生は是非読んで欲しい。

日本でのエンタメの出発点であるマンガからグローバル化している現在のマーケットまで、歴史的経緯を踏まえながらエビデンスをもってエンタメ業界について書かれている。

最近読んで一番勉強になった本

・200円程度の廉価で、紙の質も悪い保存用にならないマンガ雑誌はあくまで「試験場」であり、そこでは利益を追求しない作品量産型の運営を行う。それと同時に、保存用に単価400円程度のコミックで収益化するというモデルが1970年代に確立することで、はじめてマンガは市場として確立p30

<書籍を知る>『大学研究の六十年 』寺崎昌男

高等教育研究のパイオニアとして新たな領域を切り開いた寺崎先生の自伝的本。

高等教育研究の歴史=寺崎先生の歴史。

1つの学問分野を開拓し確立した寺崎先生の業績に改めて尊敬の念を抱くと共に、先生から直接講義いただけたことがどれだけ光栄なことだったかを改めて噛み締めている

・私にとって立教大学文学部の就任期間は学生の存在そのものを尊重し学生が提起している問題に正面から逃げることなく答える、という姿勢を学ばされた期間だった。言いかえればあの五年間は、その後二三年間続く大学教師生活にとって無上の入門期であったp102

<書籍を知る>『これからの会社員の教科書 』田端信太郎

コンプライアンスが厳しくなる中で、若手に伝えにくいけれど、伝えなければならない内容を書いてくれている。

・「決定されるまでは自由に議論してもいいけれど、ひとたび結論が最終決定されたら、その結論にはきちんと従う」ということです。最低なのは、決定したあとにごちゃごちゃ言い始めるような人ですp72

・自分の業務負荷とストレス耐性の限界を試したような経験が20代のうちにまったくないと、逆に40代や50代で、のちのち苦労するのでないないかと。そこにモヤモヤするのですp204

<書籍を知る>『公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか 』おおたとしまさ

当初、私立中学と公立中高一貫校の二兎を追っていましたが、私立中学で御三家狙うようなレベルでないと公立中高一貫校の試験には対応できないということがよくわかりました。ようするに賢い子はどこでも受かる(笑)

・公立中高一貫校を目指すなら、子供の主体性を摘むようなことをしてはいけません。私立中学受験ではよく『親が9割』などといいますが、公立中高一貫校対策ではその逆だと私は思います。親が前面に出るのではなく、むしろ親が一歩引いて見守るくらいのスタンスがちょうどいいp116

<書籍を知る>『受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実』おおたとしまさ

受験と進学に関するステレオタイプなものの見方を覆してくれる良書。未だに20年前の中学入試や志望校選択の価値観を引きずっている自分の考えをぶち壊してくれた

・中学校や高校の時点で私立大学附属校に入学したからといって、必ずしも将来の進路が固定されてしまう時代ではない。内部進学と他大学受験の併願戦略が可能p126

・男女の脳構造は先天的に異なることが相次いで明らかになっている。このように生物学的に異なる男女を同様の環境の中、同様のやり方で教育を行うこと自体がナンセンスだという主張が説得力を得つつあるp134

<書籍を知る>『先生は教えてくれない大学のトリセツ』田中 研之輔

大学の学びは学問領域によらずに社会で生きていく上で役に立つという強いメッセージ。

・「大学の学びは就活につながりますか?」という質問を受けることがあります。私は大学での学びとは、高校までの基礎的な知識習得を土台としながら、様々な社会変化を洞察したり、対応したりするための「知の応用力」を磨くことだと考えています。一つの専門性を深め、体系的に身に付けていくと、他の領域にも応用が効いてきますp157

・「専門的に考えてきた事柄を就活の言語に翻訳することができるかどうか」ですp159-160

<書籍を知る>『SAPIXメソッド』杉山 由美子

娘を3年からSAPIXに通わせているが、この本を読んで改めて良い塾だなと思った。


志望校の過去問でボロボロの点数を取る中で親も揺れていたが、残り数カ月信じてやり続けようと勇気をもらった。


というか今更ジタバタしてもどうもならん・・親がブレルのが一番最悪

以下抜粋。


子どもが自分なりの解答を出すところを、もう1分待てる講師が本当の教え上手です。中略。子どものプライドを傷つけず、子どもが自分なりに考えるのを辛抱強く見守って待つ姿勢は、家庭でも見習いたいところですp79

<書籍を知る>『なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』佳奈他

池上先生のターゲットである、小学生~中学生向けに書かれているが、好きな仕事をする、得意なことを仕事にするという視点や考え方は、就活生も大人も勉強になる

・「好き」を活かせる仕事は1つだけではない
サッカーが好き
→プロサッカー選手、スポーツトレーナー、スポーツ記者、サッカーの用具開発者、クラブチームの広報

「好き」の理由を深く考えよう
料理が好きの理由は
・何かを作り出すことが好き→起業
・レシピ通りに作って、だんだんできていくのが楽しい→実験員
・味付けを工夫するのが好き→商品開発